読んだら書くだけの存在

漫画や本を読んだ後の個人的感想の記録

45. 『あつまれ! ふしぎ研究部』14巻 あらゆる不思議を研究”しない”コメディ

 学生時代、多くの人が一度は何かしらの部活動に精を出していたのではないだろうか。

 3年間真面目に努力を重ねた人もいれば友人たちと気楽に過ごした思い出ばかりの人もいると思う。

 

 どちらがいいとか悪いとかは全くない。大人になったときに楽しかったと振り返ることができるなら素敵なことだ。

 

 スポーツから文化系までマンガやラノベにおいて部活ものが長く愛されるのも夢や憧れがそこにあるからだろう。

 

 

 

あつまれ!ふしぎ研究部 コミック 1-14巻セット

 

 『侵略! イカ娘』で知られる安部真弘先生の連載作『あつまれ! ふしぎ研究部』催眠術・マジック・オカルト・科学を趣味とする少女が集まる”ふしぎ研究部”が舞台のコメディだ。

 

 典型的な少年向けコメディといった感じでちょっぴり肌色成分多め

 

 主人公は興味がなかったものの流れで入部することになった男子生徒。部員は催眠術を得意とする部長は白衣のしっかりものキャラ、マジック担当は怒ると手が出やすいツンデレ系キャラ、オカルト好きの小柄な少女が基本メンバー。のちに顧問の保険の先生、科学部から来た白衣眼鏡キャラが加わる。

 

 一話完結だが14巻では初の3話連続のスキー旅行編があった。まあ内容はいつも通りだが。

 太めの輪郭線と影の少ない白っぽい画面が特徴。サラッとした画なので肌色シーンも生々しくなくあっさりした印象を受ける。まさに健全な青少年向け作品だと言える。

 

 

 手元の漫画の中でも繰り返し読みやすい後味がくどくない作品だ。手持無沙汰なときについ棚から取り出してしまう。シンプルな展開は安定した面白さを生む。15巻も既に発売されているが巻数を重ねられる所以はそこにあるのだろう。

 

 

 各巻を3回は読んでると思うが今後も何周もしてしまうのは間違いない。