読んだら書くだけの存在

漫画や本を読んだ後の個人的感想の記録

46. 『カナン様はあくまでチョロい』1巻 悪魔お嬢様は最高にピュアでカワイイ

 疲れた時や嫌なことがあったとき、どうやって解決するのか。

 

 美味しいものを食べる、旅行に行く、お酒を飲む、思い切り歌う、寝続けるなど……

 

 

 行動力や趣味や気力によっても変わるが、そんな時でも視界に入れるものは綺麗だったり可愛い物の方がいいに決まっている。人は本能的な癒しをそこに求めているのかもしれない。

 

 

 

 

カナン様はあくまでチョロい(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 nonco先生の『カナン様はあくまでチョロい』は苦悩や緊張を緩和してくれる作品だ。

 

 こっそり人間界の高校に紛れ込んで暮らすカナン様は人を獲物にする魔界から着た悪魔だった。時間をかけた策の末、ついに一人の男子生徒を操って呼び出し食べようとしたのだったが……まさかの反応に困惑&パニック、いつの間にやら後手後手に回って付き合うことになってしまうラブコメディ。

 

 

 作者はTwitter等で二次創作品の漫画をUPしたり、過去には『ようかい居酒屋 のんべれケ。』を連載していた。私は二次創作絵で初めて知り、前作を愛読していた。

 

 まず本作を手に取って目に入るのは美しい画。デジタル作画の厚塗りかつ色鮮やかな画面、コントラストの効いた陰影表現がとてもイイ

 カラーだけでなくページをめくっても高い画力がよくわかる。各コマの人物のポージング、喜怒哀楽が弾ける豊かな表情、ボケツッコミのテンポ良い会話、この手のヒロインカワイイマンガの中でも特に高い完成度を実現している。

 

 

 それらを含めて一番の魅力はやはりヒロイン主人公・カナン様の可愛さだ。

 前述通り表情が豊かな彼女のピュアでチョロいところは何度見てもキュンとするし癒される。可愛いものを見ると心が安らぐのは何故だろうか。不思議だ。

 

 

 何作読んでもキリがないのだが、ピンときた作品はどうしてもじりじり手が伸び買ってしまう。

 こうやって本棚が埋まってしまう現象が止まる日は来るだろうか。