読んだら書くだけの存在

漫画や本を読んだ後の個人的感想の記録

23. 『カガクチョップ』1~6巻完結 ブラックでブラッドな発明道具コメディ

 趣味の分野ならあるあるだと思うが、気に入った作者の作品を集めてしまう癖がある。

 

 初めて知った作者だから新人かと思って調べると過去作いっぱいなんてこともしばしば。

 

 そうなると怒涛の物欲で収集してしまう。なんとも荒い金遣いで、いつまで経っても貯金が進まない大きな原因となっている……

 

 

 

カガクチョップ(1) (メテオCOMICS)

 

『カガクチョップ』マッドな科学部部長の奇天烈な発明が繰り広げる一話完結のコメディマンガ全6巻だ。 説明が楽で非常に助かる。

 

 作者のカヅホ先生は本作よりも現在連載中のキルミーベイベーで有名だろう。知っている人なら絵柄でピンとくるかもしれないが、3頭身の『キルミー』と比べて本作は普通体型のキャラデザな点が一番の違いだろうか。

 

 内容は上述の通りなのだが、表紙の白衣が科学部部長、右の黒髪眼鏡が委員長で、委員長が実験に付き合い災難にあうのが基本パターン。

 途中から科学部員の盛本(もるもと)が登場する。名前が完全にモルモットから来ているが、名は体を表す、この場合は体は名を表すわけで盛本は進んで実験に参加するキャラだ。

 他にも中盤からサブキャラで奇術部の2人が登場する。個人的に好きなキャラだったので出番が少なかったのが残念。

 

 

 同作者なのでどうしても『キルミー』と比較してしまうが、共通点は

  1. メインキャラは3人。
  2. ツッコミは1人。
  3. 流血が多い。なんなら死亡ENDもあるがコメディなので次話には何事もなく復活する。
  4. オカルトやクリーチャーなど時折ホラー的展開の回がある。

 このあたりだと思う。

 

 一方で相違点は

  1. 『カガク』はたまに軽度の下ネタが使われる。『キルミー』は全くない(多分)
  2. 先述通り、キャラの頭身が異なる。
  3. 掲載紙の違いから『キルミー』は4コマ形式、『カガク』は自由コマ

 このあたりだろうか。

 

 あくまで推測だがカヅホ先生は可愛いキャラがバカやってを流す話が好きなのだろう。

 

――字にすると非常にヤバい趣向な気がする。人工サンタの回に代表されるクリーチャーが登場する話を見るとホラー映画も好きそうだ。

 個人的には趣味が合いそうで嬉しい。

 

 

 残念ながら冒頭に書いた通り本作は既に完結している。

 

 ひょっこり読み切り等で続編が出たりするかもしれないので、気長に待つとしよう。